離婚してひとり親になって、収入が少なくて生活が厳しいのに児童扶養手当がもらえない。
そんなことがあるの?と思うかもしれませんが、あります。
実際に私は、離婚してから8ヶ月間、児童扶養手当を受け取れませんでした。
この記事では、児童扶養手当の判定タイミングにより児童扶養手当が8ヶ月間もらえなかった理由と、どう乗り切ったかをお話しします。
支給が始まるまでの「つなぎ」に使える制度も紹介するので、同じ状況で不安になっている方はぜひ参考にしてください。
収入が少ないのに児童扶養手当がもらえない理由
収入が少ないのに児童扶養手当がもらえないことがある理由は、手当の金額が申請した時点の収入ではなく、前の年(申請する月によっては前々年)の所得で判定されるためです。
児童扶養手当の金額が判定される時系列は、2026年を例にすると、以下のようになっています。
【2025年1月~12月】
所得を判定する期間
↓
【2026年6月ごろ】
2025年の所得情報が確定
↓
【2026年8月】
現況届を提出する(養育費などを申告する)
↓
【2026年11月~2027年10月分】
2025年の所得と養育費を反映した新しい手当額になる
つまり、2026年11月から支給される手当の金額は、2025年の収入を元にして判定されるのです。
所得が限度額を超えていると、ひとり親の要件を満たしていても「全部支給停止」、つまり手当が支給されない状態になります。
ここで困るのが、私のように「前の年はしっかり働いていたけれど、今は退職して収入が減った」というケースです。
今の家計がどれだけ苦しくても、判定に使われるのは過去の所得。収入が減ったことが手当に反映されるまで、かなりのタイムラグがある仕組みなのです。
支払いは2ヶ月分が後払いになる
さらに注意して欲しいのは、児童扶養手当は「2か月ごとの後払い」であることです。例えば2026年の3月から支給開始された場合、2026年5月に3月分・4月分が支払われます。
つまり、支給対象になっても、実際に受け取れるのはその2ヶ月後からなのです。
すぐに受け取れると勘違いしてしまうと、「どうして口座に児童扶養手当が振り込まれてないの!?」と慌ててしまう可能性があります。
申請して認定されたのに、8ヶ月間もらえなかった話
私の場合ですが、離婚した年の4月に児童扶養手当の認定を受け、5月から支給対象となりました。
ですが、申請のタイミングの関係で、収入が少ないのに8ヶ月間も手当がもらえなかったのです。
8ヶ月間支給停止だった理由
私が8ヶ月間支給停止だった理由は、手当の金額が前々年の収入で決まったからです。離婚する前々年は生保の営業+ライターのかけもちをしており、収入が多かった年でした。
ですが、ノルマが重すぎて、お客様に必要ない保険を売らざるを得ない状況に耐えきれず退社。それからはずっとフリーランスのライター1本でやっていました。
そして、私が児童扶養手当の申請をしたのは4月。この場合、5月~10月までは、収入が多かった前々年の収入で手当の金額が決まるため、「全部支給停止」になってしまったのです。
少し難しいので、時系列にすると以下のようになります。
【前々年1月〜12月】
生保の営業+ライターのかけもちで、収入が多かった年
↓
【前年1月~12月】
フリーランスライターで収入が少なかった年
↓
【本年4月】
離婚。児童扶養手当の認定を受ける
↓
【本年5月分~10月分】
前々年(収入が多かった年)の収入で児童扶養手当の金額が決まる
↓
【本年11月分~翌年10月分】
前年(収入が少なかった年)の収入で児童扶養手当の金額が決まる
「2年前の収入で今の手当が決まるの?」と驚くかもしれませんが、そういう仕組みになっています。
離婚した年はライター1本で収入が少なかったため、一日でも早く児童扶養手当を受け取りたかったのですが…。
判定に使われたのは「しっかり働いていた頃」の所得でした。
正直、手当をあてにしていたような気持ちもあったので、当時はかなり落ち込みました。
ライター募集に手当たり次第応募してなんとか乗り切る
手当をあてにできないと分かってからは、とにかく仕事を増やすしかありませんでした。
記事を作成しながら、1日3件必ず応募すると決めて、必死で手当たり次第に応募しました。
毎日のようにライター募集の案件を探しては応募する日々。当時はまだAIライティングが広まる前で、ライターの募集自体は今よりも多かった時代です。
それでも、応募して、書いて、納品して、また応募して……の繰り返しで、必死に食いつないでいました。
でもお金がないことを子どもたちに知られたくないため、子どもの前では辛い顔をせず、休日は遊びに行ったり、子どもが行きたいと言ったレストランでちょっと無理をして外食をしたりしていました。
夏休みは、少しだけ借り入れもしました
それでも、夏休みは子どもをどこかに連れて行ってあげたくて。
私の場合は、メルペイスマートマネーで10万ほど借り入れて、旅館に泊まりに行きました。借りた分は、その後すぐに返しています。
メルペイスマートマネーを選んだ理由は、メルカリでやり取りをしていて金利が低かったことと、カードを作る必要がなくてバレにくいと思ったからです。
借り入れ自体をおすすめしたいわけではありません。ただ、「手当が止まっている間も、子どもとの時間まで止める必要はない」と、当時の私は考えました。
11月に振り込まれると勘違いしてさらにショックを受ける
このときの私は児童扶養手当の仕組みを全く理解しておらず、さらに支給時期に関しても勘違いをしていました。
児童扶養手当は奇数月(1月・3月・5月・7月・9月・11月)の年6回払いで、それぞれ前の2ヶ月分がまとめて後払いされる仕組みです。
私の場合、所得制限による支給停止期間は10月まで、11月、12月分が1月に支払われるのですが、なぜか「11月にもらえる」と思いこんでしまいました。
ですが、11月の支給日になって、いつまで待っても手当が振り込まれません(当たり前ですね)。
不安になって役所の福祉課に相談したところ、ていねいに調べていただき、そこで初めて1月に振り込まれることを知ったのです。
11月にもらえると思い込んでいたため、ここでもまたまた大ショック!!しばらく立ち直れませんでした…。
離婚から8ヶ月後ようやく振り込まれる
なんだかんだで2ヶ月踏ん張り、翌年1月、ようやく児童扶養手当が振り込まれました。
このときは本当に安心したのを覚えています。
4月の離婚から数えて、8ヶ月。長かったです。
でも、これは制度が悪いのではなく、私が仕組みを知らないからこうなったことです。
子どもたちにお金で苦労をかけないためにも、お金のことをもっと知らないとダメだと強く思った出来事でした。
支給が始まるまでの「つなぎ」に使える制度
児童扶養手当は、収入が減ってもすぐに反映してくれる仕組みは基本的にありません。でも、その間に使える、生活の負担を軽くする別の制度はあります。
国民年金の免除(失業の特例)
所得が低い場合は、国民年金保険料の免除や納付猶予を申請できます。
前年所得が多くても、退職した場合は本人の所得を除いて審査してもらえる「失業の特例」もあり、退職直後でも対象になることがあります。
手続きは年金事務所か自治体の窓口です。

ひとり親家庭の医療費助成
ひとり親家庭の子供だけでなく、親も医療費の自己負担が軽くなる制度です。収入が一定より低い家庭が対象となります。
医療費の負担額は自治体によって異なり、地域によっては無料になる場合もあります。対象となった場合、比較的はやく資格証が届く自治体が多いようです。
私の場合も、児童扶養手当は支給停止でしたが、医療費助成の資格証は離婚してすぐもらえました。
ただし、制度内容や負担額は自治体によって異なるため、対象になるかはお住まいの自治体に確認してみてください。

母子父子寡婦福祉資金などの貸付
ひとり親家庭向けには、母子父子寡婦福祉資金という公的な貸付制度があります。
生活資金や子どもの就学資金などを、無利子または低い利子で借りられる場合があり、民間の借り入れより条件がよいことが多いです。
窓口は自治体のひとり親支援担当課で、貸付以外の支援制度も合わせて相談できます。
まとめ
私は児童扶養手当の仕組みを知らなくて、離婚後はお金がないのに手当をもらえなくて大変な思いをしました。
でも、それでも申請だけは済ませておいてよかったと思っています。すぐに貰えなくても、受給資格の認定を受けておけば、条件を満たしたときに手当の支給対象になるからです。
私も「どうせ今はもらえないなら……」と申請をあきらめていたら、支給の開始がもっと遅れていたかもしれません。
窓口で「支給停止です」と言われるとがっかりしますが、認定だけは先に受けておくのが結果的に近道だったと感じています。
今悩んでいる方は、市区町村の役所の福祉課など対応している窓口で、まずは相談してみてください。

コメント